ブックタイトル観劇サポートガイド

ページ
27/44

このページは 観劇サポートガイド の電子ブックに掲載されている27ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

観劇サポートガイド

4)参加できる環境をつくるために劇場がまず取り組まなければならないことは「知る」ことです。多様な障害のある人のことを「知り」、その人にとって劇場に潜んでいる障壁が何なのかを「知る」ことからはじめなければなりません。このことを怠り、見様見真似で情報サポートだけを実施したために「その情報サポートを必要としている人がひとりも来なかった」、「来たけど怒って帰ってしまった」といった結果に陥ってしまった話を実際に聞いたことがります。次に取り組むことは、「理解を広める」ことです。一部の担当者だけが障害のある人も参加できる環境づくりについて理解しているのではなく、事業を実施していくうえでかかわるすべての人に理解を広めることが大切です。具体的にいえば、広報や制作スタッフ、出演者や舞台技術スタッフ、当日の運営スタッフ、来場者です。鑑賞サポートを実施していくためには、出演者や舞台技術スタッフの理解が必須です。障害のある人たちに情報を届けるためには、広報スタッフの理解が必須です。そして、当日の運営で大切なことは「コミュニケーション」です。法律や概念の話をすると、「障害のある人からの要望は断ってはいけない」という極端な考えにたどり着いてしまう人がいます。大切なのは、自分たちのできることと、できないことを事前にしっかりと把握して対応することです。対応できない場合は、その理由をきちんと伝えたり、代替え案を提案できるコミュニケーションが大切になってきます。これらのことをうまくリレーションさせていくことで、だれもが感動を共有できる交流スペースに劇場を変えていくことができます。-26-