ブックタイトル観劇サポートガイド

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概要

観劇サポートガイド

通し稽古段階から、台本と合わせて、視覚情報のガイドを作成していく。台本以外にも前説など作成しておくと、上演前にイヤフォンの聞こえの確認も出来るので良い。音声ガイド担当者はマイクとFM送信機を使って放送。お客様には、ポケットラジオの周波数を合わせてイヤフォンで聞いてもらう方法。※会場によっては、同時通訳用のシステムを応用できることもある。■舞台の音声ガイドのコツ1.暗転・明転などの照明のことも込みで、場面転換の情報を伝える。2.聞いているだけでは判りにくい出ハケの情報を伝え、舞台上に誰が出ているのかが常に把握できる状態になるようにする。3.台本を読み込み、稽古も2~3回は見学させてもらい、台詞や音だけで判りそうなところには極力音声ガイドを入れないように調整する。もちろん、その逆に、聞いているだけではどうしてもわからないことも把握して、音声ガイドの入れ方を考える。4.生の声の舞台は、映画の音声ガイドに比べて、判りやすいはずなので、極力少な目に抑える工夫をする。5.ダンスや殺陣など、台詞や歌などがないところの音声ガイドは、積極的に入れて、わくわく・はらはら・どきどきが共有できるよう工夫する。・場合によっては、脚本や演出の部分から工夫して、音声ガイドなしで楽しんでもらう方法もあるが、これは劇場側ではなく、劇団側にゆだねることが多い。「あれ、それ、あっち、そっち」等の指示語は使わず具体的な台詞にするとか、足音を殺さず動き回る音が聞こえるようにする、無言のシーンを作らず、はっきりした息遣いや言葉にならない声を発する、など。本作唯一の全盲役者美月めぐみと申します。鈴木大輔でございます。*(写真)バリアフリー演劇結社ばっかりばっかり-9-劇団「バリアフリー演劇結社ばっかりばっかり」では、視覚障害者のお客様向けサポートだけではなく、聴覚障害者のお客様向けサポートとして吹き出し型の字幕にも取り組んでいる