TA-netはこんな活動を展開しています。
TA-netとは「特定非営利活動法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク」の略称です。
英文表記 “NPO Theatre Accessibility network”
「みんなで一緒に舞台を楽しもう!」を合言葉に活動しているNPO法人です。
- 観劇支援を行っている公演などの情報収集、発信をアクセシビリティ公演情報サイト、ブログ、フェイスブックで行います
- 関係者の意識調査を行います(利用者と提供者のニーズ把握)
- 観劇を希望する人からの相談を受けます
- 舞台に関わる団体からの相談を受けます
- さまざまな企画の立案・実施を行います。どなたでも気軽に舞台を楽しめるような企画を立てます
- 観劇支援にかかわる人材の育成・普及を図ります
ろう者の劇団で俳優と制作として15年以上活動してきた私は、英国で演劇研修をする機会に恵まれ、2009年から1年間ロンドンを拠点に障害を持つ方の演劇活動環境について学びました。
英国では演劇が国民の娯楽として根付いていますが、それは障害を持つ方に対しても同様でした。私自身は日本でも観劇を趣味と勉強を兼ねて多くの舞台を観てきましたが、その都度、なんとか台本をお願いして貸していただく、場合によっては内緒で、という状況がありました。しかし英国では手話通訳、字幕投影、また見えない方のために音声ガイド、舞台説明会などがあらゆる劇場で提供されていることに衝撃を受けました。また、これらの情報が公的な劇場組合や団体によって集約・提供している仕組みがあり、経費についても法的に保障されていることを知り、日本でもこのような仕組みを広めていきたいと決意し、仲間たちとともに団体設立に至りました。
聴こえなくても・見えなくても観劇を楽しみたい方と、台本貸出や手話通訳、字幕投影などを担う団体、公演主催者・劇場とをつなぐ活動を展開していきます。舞台芸術を誰でも気軽に楽しめるようにすることで、「障害者の権利に関する条約」第30条に掲げられているように障害を持つ方が文化的生活に参加し、その質的向上に寄与することを目指します。
舞台関係者だけでなく、市民の皆さんからのご理解ご支援を何とぞよろしくお願いいたします。
特定非営利活動法人 シアター・アクセシビリティ・ネットワーク(TA-net)
理事長 廣川麻子
観劇サポートガイドブック
「観劇サポートガイドブック~視覚・聴覚障害者編~」電子書籍版 配布中!
聴覚障害者だけでなく、視覚障害者への対応、さらに設備面、制作面、予算の立て方など、TA-netがこれまで積み重ねてきた経験や、得られた知見を幅広くまとめました。観劇サポートをどのように行えば良いかを考えるヒントとなれば幸いです。
NPO法人バリアフリー映画研究会 副理事長